バレエの引き上げ動作で起こしやすい間違い
カテゴリー:バレエ整体
お世話になります。
稲城ひらお整体院バレエ外来
津端雄大郎です。
本日は
バレエの引き上げ動作で起こしやすい間違い
について投稿します。
こちらの内容は
絶対にバレリーナの役に立つと思っています。
というのも
下記の間違いを整体にて修正すると
確実にクラシックバレエの
パフォーマンスが向上するからです。
引き上げは概念ではなく動作です。
向上心のある
バレリーナの皆様は
ご一読ください。
Contents
◎引き上げは奥の深い基本動作
引き上げとは何か、と問われた際
私は引き上げとは
「バレエの基本動作の基本動作」
であると答えると思います。
クラシックバレエの
動作的な構成の展開で並べれば
引き上げ→ポジション→パ→アンシェヌマン→舞踊
この流れで成立し広がっていきます。
ですので
引き上げ動作は
クラシックバレエの最初の一歩になると
考えております。
過日の配信で
「クラシックバレエは引き上げに終始する」
という旨の投稿をいたしました。
今回はその
引き上げ動作で特に犯しやすい間違い
について投稿していきます。
◎シンプルなので一つのミスが大きく影響する

引き上げとは実にシンプルな動作です。
余分な要素を極力そぎ落とせば
2、ないし3ステップで再現できる動作です。
このようにバレエの引き上げ動作は
動作内容がシンプルなため
一つの間違いが大きく影響する
というデメリット(というかやむを得ない面)
があるのです。
多くの舞踊や芸事において
『基本の基本』になるものは
このような側面があります。
よく習い事などで言われる
「基本を大事に」というのは
簡単なルーティンを繰り返しなさい
という薄っぺらい意味ではなく
極限まで無駄を削ぎ落とされた
基本動作の精度を100点満点にしなさい
という意味だと認識しております。
引き上げ動作の精度が悪ければ
そこから生まれるポジションは崩れ
そこから起こるパは乱れます。
始め良ければ終わり良し。
この実践のためには
引き上げ動作の精度を100点満点に
しておく必要があります。
◎上腹部を緊張させてしまっている間違い
よく起こる引き上げ動作の間違いとして
上腹部を緊張させてしまっている例が
挙げられます。
上腹部とはヘソより上のお腹のことです。
まず、このケースでは
引き上げ動作時に作用させる
対象部位が違います。
上腹部の緊張はデメリットしかありません。
動きが硬くなる、呼吸が浅くなる
背部の自由度が下がる、肩が上がる
などクラシックバレエを踊る上で
どう考えても
マイナスにしか作用しない
悪影響を与えます。
上腹部の緊張は胃への
ストレスにも直結します。
そのため疲れやすくなったり
筋出力が低下したり
肌が荒れたりする
潜在的なデメリットも伴います。
上腹部の緊張は
バレリーナには禁忌です。
この間違いはご本人の
クラシックバレエの
パフォーマンスや快適性を
大きく阻害しますので
もし踊っている最中に
上腹部が硬く緊張している方は
すぐに修正してください。
◎腰が反ってしまっている間違い
引き上げているはずが
ただ反っているだけの状態に
なっているケースです。
こちらの間違いも
上記の上腹部の緊張同様
とても多いケースです。
ここから反り腰や出っ尻と呼ばれる
バレエの不良姿勢に展開していきます。
引き上げているつもりなのに
腰が反ってしまう人は
そもそも引き上げる方向が違います。

頭では、認識ではわかっていても
頭と身体動作にズレがあるため
「上に引き上げる!」と
思いつつ、
実体は後方に反っていることが
とても多いようです。
腰椎へのリスクが大きくなり
バレエ性の腰痛につながりますので
早めに修正した方がいいと思います。
柔らかそうに見えて
実際のバレエの可動域が低い
タイプのバレリーナは
こういう引き上げをする傾向にあります。
なお、
踊りの見た目を重視するお教室(とそこの先生は)
このタイプの引き上げを指導する傾向にあります。
確かにバレリーナのライン・カーブが強調され
審美性は高いと言えば高いのですが
私個人としてはこの引き上げ方はお勧めしません。
◎顎が矢状面上に前方に出ている間違い
矢状面とは「横から見た図」だと思ってください。
対象のバレリーナを横から見て
明らかに顎が
前方に出てしまっている場合
引き上げの作用が
上方に向いていません。
顎が出てしまうタイプの引き上げは
引き上げによって生じる力が
後方に向かっているので
同時に反り腰を
併発している可能性が高いです。
前述の通り、
腰椎へのストレスが高くなりますし
このケースは審美性も失われます。

同じ身長体重、似たような体型でも
明らかにコンクール等で評価が下がるため
見た目を気にするバレリーナならば
この癖はすぐに修正した方が良いと考えます。
◎足の接地を軽視している間違い
引き上げ動作のために
意識が上に上にと向いてしまっていると
だんだん足の接地感を
失っていく傾向にあります。
これは、引き上げた当初はいいのですが
動いているうちに
だんだん前方に体が傾いてくる
時間差の引き上げの間違いです。
足で地面をしっかり
コンタクトできていないため
上方に向かったはずの引き上げの作用が
だんだん斜めに軸がずれてきて
傾いた状態で踊り続けることになります。
このタイプの引き上げの間違いは
重心面での問題に以降していきますが
この間違え方をしているバレリーナは
潜在的にかなり多くいると思います。
この引き上げ方は
踊る側からすると
体の取り回しが楽なんです。
ご本人に
「そんなつもり」がなくても
いつのまにか引き上げの軸を
斜めに倒して踊っている方は
結構多く見受けられました。
◎引き上げが全てだと思う理由

今更この段落を
書くまでもないと思いますが
引き上げはクラシックバレエの
身体運用の最初の一歩です。
クラシックバレエの全ての所作・動作が
この引き上げ動作の成立を前提に
構築されていると私は認識しています。
パソコンで言えば電源キーを押すようなもので
車で言えばエンジンキーを回すようなもので
「それをやらないと始まらないよ」
という動作が
クラシックバレエの場合
「引き上げ」なのだと思っています。
あなたは
引き上げを言語化できますか?
できないバレリーナがほとんどです。
言語化できないバレリーナは
引き上げに対する認識が
あまりにもフワッとしたものだからです。
つまり概念化してしまっているわけです。
お教室などで
「もっと引き上げて!」
という指示をいただいた際に
「では引き上げとは何か」
と掘り下げていくのは
指導制度の都合から
マンツーマンでもない限り
無理だと思います。
概念化してしまった引き上げは
何の役にも立たないどころか
バレエ動作の基本部分を
崩してしまいます。
新しい術理や治療法を学び
動作の分析や運動学を再学習して
その都度、再考察しても
やっぱりクラシックバレエは
引き上げが最初の一歩で
その全てなのではないかと
思わずには言われないのです。
お読みいただきありがとうございました。
御蔭様です。
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