バレエの悩みには共通点がある
カテゴリー:バレエ整体
お世話になります。
稲城ひらお整体院【バレエ】
院長の津端です。
早いもので12月も1/3が終わりました。
この時期から来年2月くらいまでは
コンクールに発表会に
クラシックバレエのオンシーズンとなります。
それらを見越して
先月半ばから
計画的な動作改善プログラムを
希望される方が
多くお越しになっています。
実際に動作改善をして
一番変化がわかりやすいのは
コンクールでの評価と賞です。
主観をある程度排除して
クラシックバレエのメソッドに
沿って評価をしているので
基本をしっかり押さえておけば
相対的にコンクールでの評価は
上がるようになっています。
コンクールの成績を上げて
上位入賞することが
バレエの目的ではありませんが
今後のキャリアのための
地ならしとしては良いと思います。
そしてコンクール終了後、
審査員の方から
評価やアドバイスを
書面にていただくことがありますが
バレリーナのお悩みや問題点には
ある程度の共通点が見受けられます。
今回は
「バレエの悩みには共通点がある」
というテーマで投稿いたします。
バレエの悩みなんて
人それぞれと
思っている方は
ぜひご一読ください。
ほとんどのバレエの悩みは集約される

クラシックバレエに関するお悩みは
人それぞれの十人十色に思われますが
その大半、いやそのほとんどは
最終的にある程度集約されてきます。
ターンアウトが開かない
甲が出ない、体が硬い
脚が上がらない
●●ができない、苦手だ、
回転が安定しない
ポアントポジションがフラつく
など、
表層的な問題は
多岐に渡るように見えますが
その根因や背景まで遡ると
ほとんどがバレエ固有の
身体の基本操作に行き着きます。
バレエ固有の身体操作とは
クラシックバレエを成立させている
メソッドを構成する操作法です。
指導者や施術者の考え方により
さまざまな意見や考察があると
思いますが
当院では
この基本操作とは
『引き上げ』
『ターンアウト』
『ポジション』
であると認識しています。
この3つの基本操作が
大きく狂っている場合
そこから派生する動作は
クラシックバレエの動き
という属性からは
どうしても逸脱してしまいます。
この3つの要素は
あらゆるバレエの動きにおいて
絶対について回る要素であり
クラシックバレエを構成する
必須の要素でもあります。
舞踊という
動作的な文化の中で
『動きではない制度部分』
というのは
体系を洗練させる上で
絶対に削れなかった
超重要要素と同義だと思います。
発生から現在の形に至るまで
省略・消去できなかった要素とは
クラシックバレエの醍醐味
そのものズバリ
ではないかと感じます。
メソッドゆえの悩み
多くのバレリーナが
自分の舞踊や身体操作に
苦悩する一番の理由は
このクラシックバレエのメソッドに
沿った動作が出来ないという点に
あると考えられます。
もっと具体的に書くならば
クラシックバレエのメソッドに
沿った動作を知らないのが現状です。
動作や連携を解析してみると
クラシックバレエのメソッドに
沿った動作というものは
特別難しいわけではないと思います。
ただ、
日常生活における動作とは
一線を画すものでありますので
クラシックバレエ的動作を
日常的動作で行ってしまうことが
諸般の動作エラーの第一歩に
なっていると考えられます。
この辺が実にビミョーなところで
バレエの基本動作が
およそ日常的な生活動作から
大きく逸脱していて
非常に高度で
特異的なものであれば
この動作的な誤解は
さほど起きなかったのではないか
と思われます。
一見すると気づかない、
物によっては視認が難しい、
ごく軽微な動きや操作法が
バレエ固有の身体操作の骨子に
なっているので
間違った身体操作法でも
見た目上の動きは
ある程度トレースできてしまいます。
大まかにならば
トレースできてしまうので
どうにか形だけは
ついていけてしまう。
そうすると、
表面的にはできているのに
機能的・作用的には
できていないという
非常に泥沼化しやすい状態に
入っていきます。
やればやるほど
動作系が狂っていくという
悪循環は
最終的には痛みや痺れなどの障害や
足や関節の変形へ至ります。
痛みや不具合、変形変質も
とても恐ろしいことですが
ズレた動作を治す
きっかけがないという点が
一番キツイのではないかと思います。
その結果
多くのバレリーナが
熱心に取り組んでも動作が改善しない
というメソッドゆえの悩みの壁に
ぶち当たっているのが現状です。
絶対に離れられない基本指標

クラシックバレエを踊る以上
クラシックバレエのメソッドからは
絶対に離れることができません。
メソッドから離れてしまうと
舞踊のカテゴリーが
変わってしまいます。
特にクラシックバレエは
この傾向が顕著です。
そのため、
クラシックバレエのメソッドは
クラシックバレエとしての
舞踊の動作に動作的矛盾がないか
どうかを判断する絶対的な指標になる
と言い換えることができます。
どれだけ脚が上がるようになっても
柔軟性が高くなっても
クラシックバレエのメソッドから
逸脱してしまった場合
舞踊的な評価が下がる可能性があります。
シビアな言い方をすれば
「それはバレエの動きじゃない」
と評されてしまいますし
最終的には
「別にバレエじゃなくていい踊り」
と、物理的には踊れるのに
(踊れているように見えるのに)
評価されないという
とても残念な状態になります。
ターンアウトが開くようになりたい、
甲が出るようになりたい、
柔軟性が上げたい、と
さまざまな整体院やクラスを
渡り歩いてきた
整体ジプシー、
ワークショップジプシー、
トレーニングジプシー、
のバレリーナに共通する点は
このメソッドの重要性を
知らない、または告知されなかった
という部分にあると思います。
脚が開くようになっても
別にバレエは上手くなりません
と一言いってもらえれば
無駄な苦労をしなくて済んだでしょう。
バレエの動きは基本操作から派生する

全てのクラシックバレエの動きは
ごくごく一部の例外を除いて
全て基本操作から派生します。
そのごく一部の例外は
『コンテンポラリー寄りの』
クラシックではないバレエで
見受けられる程度です。
ここでの基本操作とは
プレパレーションの段階か
それよりもさらに手前を指します。
とあるバリエーションで
動作的な問題があったとして
踊り始める前の状態で
基本操作のルールを守れていなければ
最初のパで動作は破綻します。
曲が始まる前の段階で
『絶対に失敗が約束された状態』
にあるバレリーナがたくさんいるのです。
クラシックバレエのメソッドから
離れた状態の姿勢から
放たれた脚は
その次の動作で、
ターンアウト状態を失います。
うまく動作的な相殺を活用して
見た目上のターンアウト状態を
保持したように見せかけても
必ずどこかに代償現象が発生し
審美性とパフォーマンスを失います。
そして、このような
『踊る前から失敗している』状態の
バレリーナが
自分の動作に悩むバレリーナのうちの
半数近くを占めていると言えます。
動作改善の順序
当院のバレエ整体では必ず
バレエにおける基本動作の確認を
行います。
ご料金を頂いているお商売ですので
患者さんのリクエストやニーズには
ある程度沿える用に努力しますが
クラシックバレエの基本操作が
非常に乱れている場合
この部分から調整していくことを
ご提案させて頂いております。
本当にパフォーマンスを伸ばし
ご自身のバレエのお悩みを
根本的に克服したい方にとって
基本操作を無視して
具体的な動作の修正をするのは
金と時間をドブに捨てるのと
同じだと思います。
イチからカリキュラムを組んで
数十回クールで治療メニューを立てて…
という必要まではありませんが
引き上げ
ターンアウト
ポジション
くらいは
絶対に押さえておきたいところです。
この3つを押さえておけば
微細なマイナートラブルは
ある程度、自然消失しますし
再び動作的なお悩みにぶつかった際
自分で考えて改善することができる
能力も身につくと考えています。
メソッドに沿っているのかどうか
ブログの冒頭に書いたように
当院では、
クラシックバレエの動作の大半が
基本操作から派生したものと捉えています。
ですので
患者さんのリクエストが何であっても
基本操作の精度や正誤は
絶対に外すことができない要素だと
考えています。
ここを見逃してしまうと
柔軟性や筋力をいくら上げても
クラシックバレエの指標や評価からは
離れていってしまいます。
バレリーナが
クラシックバレエのメソッドに
沿う以上
そこに関わる施術者も
クラシックバレエのメソッドに
沿う必要があるのは
当然のことだと思います。
「メソッドメソッドうるせぇなぁ」と
思われる方もいらっしゃるでしょうが
そのメソッドに美を感じているのが
クラシックバレエを踊るバレリーナで
そうじゃない方は遅かれ早かれ
バレエから離れるか
ほかの舞踊に移る傾向にあります。
ものすごくよく考えられて
洗練されたシステムですので
バレエを踊られる方ならば
ぜひバレエのメソッドそのものにも
興味を持ってもらい
ある程度の知識を持った上で
自分に必要なサービスを
選んでもらえればと切に思います。
お読み頂き
ありがとうございました。
御蔭様です。
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