ポジションを繋げばバレエ動作は確定する
カテゴリー:バレエ整体
お世話になります。
稲城ひらお整体院【バレエ】
院長の津端です。
本日は
クラシックバレエの
ポジションについての
考察を投稿させていただきます。
とても重要な要素でありながら
お教室やスタジオでは
あまり掘り下げられることのない
ポジションの特性と
ポジションを大切にすることで
バレエの動きが変わる
という意見です。
なんとなく5番をとっている方は
ぜひご一読ください。
クラシックバレエのポジション

クラシックバレエの
基本動作を語る上で
絶対に関わってくる
要素の一つが
ポジションです。
1番ポジションから
5番ポジションまでに
それぞれの特性があり
そのポジションならではの
機能的メリットや
デメリットもあります。
このポジション全てを
正確にキープして
順次展開していくことが
できるかどうかという点は
バレエの動作改善にとって
超がつくほど大切です。
と言いますのも
クラシックバレエ動作は
ターンアウトの
保持という点からも
ポジションから
次のポジションへの
位置どりを繰り返している
と言い換えても
過言ではないのです。
ですのでポジションは
スタート地点であり
中継地点であり
ゴール地点であり
動作であり
静止でもあります。
そのため、ポジションを
軽視するということは
クラシックバレエの
起承転結全てに
マイナスな影響を与えると
言い換えても
差し支えないでしょう。
しかしながら
ほとんどのお教室で
ポジションの特性の解説や
ポジションキープの
練習を別個に
行わないようです。
一部のオーセンティックな
指導体系のところ以外は
ただ先生の動きと
形を真似る
見取り稽古風の教えで
軽く浚うだけのところが
ほとんどだと思います。
多くのバレリーナの
整体施術と動作改善を行い
(ポジションが変われば一気に良くなるのにな〜)
という方を何人も見てきました。
軸や体幹という
言葉を好むバレリーナは
多いですが
足場や立場である
ポジションを重要視する
バレリーナは
そんなに多くないようです。
先に意見申し上げます。
ポジション軽視は
超勿体無いです。
ポジションによる動作決定
バレリーナの方は
重力を物ともせず
自由に浮かび上がるように
踊って見せますが
鳥や虫でもない限り
地面という要素から
完全に離れることはできません。
どれだけ高い跳躍も
どれだけ早い展開も
ポジションから始まり
ポジションに終わる
ということは間違いありません。
ポジションとは
単なる区分ではなく
パの一種であると
捉えてもいいと思います。
どのポジションから
どのポジションへ
展開するか…
実はこの組み合わせで
上半身の軌道や
重心の移動さえ
ほとんど
決定されてしまうのです。
コリオグラファーの方は
このポジションによる
身体運用の大まかな流れも
考慮されているものと
思われます。
めちゃくちゃなフリだとか
アバンギャルドなバレエと
呼ばれるものは
このポジションの流れに
かなり無理があるもので
個人的に、それは
どちらかというと
コンテンポラリーや
創作ダンスで取り組むべき
身体表現だと思います。
クラシックバレエの
表現の魅力と
大きな舞踊特性の一つが
ポジションからポジションへの
展開にあるということを
意識してみてください。
ポジションが軌道を作る

点Aからフリーハンドで
自由に線を引くのと
点Aと点Bを結ぶ線を引くのでは
その『線の数』に
大きな差が生まれます。
前者は
無数の軌道があるのに対し
後者は
たった1ラインしかありません。
このABの点を結ぶ
線の動きが
クラシックバレエにおける
『正しい動線』になります。
私が、初回のお客様の
バレエ動作改善においても
ほとんどノータイムで
動作の矛盾点を指摘できるのは
この動線をベースに
身体運用を分析しているためです。
もっと端的に言えば
ポジションの狂いは
動作動線の狂いであり
ポジションの癖を見れば
その人の癖も見えて来ます。
バレリーナの上半身と
バレリーナの下半身は
相互に作用を働かせて
その姿勢や動作を成立させます。
クラシックバレエにおいて
引き上げに対応している作用は
ポジションにあります。
私自身は
クラシックバレエ的な
動きの基礎がポジションに
内在していると考えています。
ポジションを作れれば
バレエの軌道は
自ずと作ることができるのです。
ポジションが狂っているのに
一生懸命アームスや
脚の運びを変えても
地盤沈下している土地の上に
高層マンションを
建てるようなものです。
どちらも、すぐ崩れます。
脚がパラレルに戻る人は
バレリーナのお悩みの中で
多いものの一つに
「脚がパラレルに戻ってしまう」
というものがあります。
原因はいくつもあるのですが
その中でも
『ポジション』に由来するものが
特に多いように思います。
一生懸命に
脚の向きや運びを操作しても
始点と終点が間違っているので
脚はパラレルに戻ります。
すんなりパラレルに
戻ってくれるなら
まだいいのですが
なんとかして
ターンアウトを継続しようとして
膝レベル、足首レベルで
相殺しようとします。
その結果として
膝が汚くなってしまったり
足首がねじれてしまったり
バレエを踊る上で
大きなデメリットを
自ら作ってしまいます。
このような
足や関節の変形予防や
審美性向上の側面でも
ポジションの要素は
絶対に無視できない
バレエにおける
重要な骨子なのです。
アンシェヌマンの中で
脚がパラレルに戻る方は
ターンアウトの持続と
並行して
ポジションの転移を
意識してみてください。
脚を動かすこと、
または
脚を開くことに
夢中になってしまい
ポジションの処理が
甘くなっている可能性が
非常に高いと思います。
パラレルに戻りやすい方は
動きの中で
脚の動きそのものよりも
展開していくポジションが
狂っていないかを
注意してみてください。
そこに動作改善のヒントがあります。
繋ぎのコツ
ポジションからポジションへ
動作を繋いでいく上で
コツのようなものがあるか
と言いますと
コツというよりは
明確な回答があります。
次に展開するポジションが
決まっているのであれば
今のポジションから
次のポジションへの
脚の運びは
ほとんど1択になります。
姿勢1から
とある動きをして
姿勢2へ展開する
となる場合
この『とある動き』
を構成する
脚の運びや手の運びには
ほとんど選択肢がありません。
特定のアンシェヌマンを
自然な最適解で踊るならば
その動作のラインは
かなり限定されるのです。
ご自身にとって課題となる
動きやフリをポジションで
追ってみてください。
そうすると、自ずと
動かす角度や方向の
ベストがわかるはずです。
これがポジション繋ぎの
コツであり回答だと思います。
ポジションへの回帰性
クラシックバレエの
舞踊特性の一つは
ポジションへの
回帰性にあります。
常にどれかのポジションに
帰ってくるということです。
帰る場所と道が決まっている
ということは
行く道もまた決まっている
ということです。
バレエの足さばきのコツは
戻ってくる点にあります。
これが意識できるだけで
ターンアウトの持続力や
安定性は大幅に上がりますし
何よりご自身の踊りが
クラシックバレエらしく
優雅で美しいものになるでしょう。
ブログに書くのが
もったいないほど
本当に大切な要素なので
ぜひ実践してみて
ほしいと思います。
バレエ動作の認識と解釈が
いい意味で変わってしまうと
思いますよ。
お読みいただき
ありがとうございました。
御蔭様です。
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