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公開日:2018年11月28日
最終更新日:2018年12月7日

お世話になります。
稲城ひらおバレエ整体院
院長の津端です。

ここ最近の臨床では
5番ポジションの不正が原因と
推測される症状に対しては
立位での整体を主に行っています。

整体=施術ベッド

というイメージが先行しがちですが
バレリーナのバレエのための整体は
ベッドを使う整体は
必ずしも必要ではありません。

むしろ、ポジションの偏りや
左右バランスを再統合する場合
横たわるという選択は
マイナスに働くこともあります。

今回のテーマは
バレエを踊る方にとっては
必須の内容となりますので

隙を見てぜひお目通しください。

5番ポジションは立位でtop

偏った5番は体を歪ませる

クラシックバレエにおける
偏った5番ポジションは
明確に体を歪ませます。

股関節が内転位を取りながら
相互に交差する5番ポジションは

バレエを踊った経験のない方には
その位置を保つだけでも
かなり困難な形をしています。

しかしバレリーナは
この状態、この姿勢を起点に
様々な動きを繰り出していきます。

5番ポジションは
構造的にかなり不安定な
状態でありながら

バレエ動作における
スタートポイントであるため

不安定な姿勢の中に
ある程度のバランスを
確保しておく必要があります。

しかしながら
そもそもが左右非対称である
5番ポジション(34番も同様)は

簡単なようでバランスキープが
非常に難しいものです。

それ故、
5番ポジションにおける
バランスや重心の偏り

様々なバレエ障害に
発展されると考えられます。

特に5番ポジションの不正で
増悪すると懸念される要素は

以下の二点です。

5番ポジションは立位で1

骨盤の傾き

バレリーナにとって骨盤は
極力、水平を保っておきたい部位です。

しかし偏った5番ポジションのまま
繰り返して踊っていると
骨盤の傾きに異常を起こして来ます。

骨盤は下肢と接続しているため
左右の下肢に荷重の偏りがあれば

その偏りのある方向へ
傾いていきます。

バレリーナの骨盤傾斜問題は
反り腰やダックテールなど
前後の傾きに注視されがちですが

5番ポジションの不正は
左右や斜めの傾きを発生させ

バレリーナのバレエによる歪みを
より複雑で難解なものに悪化させます。

骨盤の傾きに
狂いや偏りが起こるということは

バレリーナの身体の中心部分に
大きな傾きや偏りを生むということです。

そのため
骨盤傾斜が狂ってしまうと

バレエを踊る上で
非常に大きなデメリットになります。

まっすぐバランスを取ろうとしても
最初の段階でバランスが傾いているので

片足への荷重や回転系の動作などは
非常にアンバランスなものになります。

左右差の増大

骨盤傾斜の問題に続いて
左右差の増大という問題が発生します。

これは何も
骨盤に接続している
下肢だけの問題ではありません。

もちろん、
片足だけが緊張し
もう片足は異常に弱い

という現象は好発しますが

それ以外にも
上半身の安定力に
明確な左右差が生まれます。

下に接続しているのが下肢で
上に接続しているのが胴体なので
当然と言えば当然ですね。

骨盤傾斜の異常は
体幹のねじれの根因になります。

そのため、下肢のみならず
上半身や上肢においても
明確な左右差が生まれ

回転方向においても
得意不得意の差が大きくなります。

右足は上がるのに、左足は上がらない……

アームスは右肘ばかりが落ちる……

など、広域における
左右差が派生して来ます。

左右差の増大は
機能的な問題だけではありません。

この状態のまま長時間が経過すると
筋骨格系が崩れて来ます。

具体的には、バレエ由来の
脊柱側彎症が発生したり
体幹部分に大きなねじれが発生します。

成長期のお子様の場合、
その状態のまま体が成長していくので
非常に好ましくない展開と言えます。

人間は神経系の兼ね合いから
利き手利き足など
得意側不得意側があるのは自然なことです。

ただそれは一般論であり
バレエを本格的に踊るのであれば
左右差は極力均一化しておく必要があります。

短期的には
バレエパフォーマンスのため

長期的には
身体の発育や審美性のためです。

5番ポジションの要点は?

5番ポジションは立位で2

5番ポジションにおける動作の要点は
左右の均一化にあると言えます。

両足がしっかりと収まっている5番は
確かに見た目はいい5番ですが

表面的な形や美しさを追求したために

下肢への荷重が
片脚側に圧倒的に偏っている
バレリーナが非常に多いのが現状です。

5番ポジションの調整・整体においては
見た目だけの美しさではなく

左右の足への荷重の均一化が
非常に重要になります。

逆に言えば、
5番ポジションでの荷重バランスを
左右均等にできるのならば

バレエ障害の根本治療ができていると言えます。

なんだ、実に単純で
簡単なことじゃないかと
思われるかもしれません。

しかし実際には
5番ポジションを成立させた上で
施術を行うということは
かなり難しいことなのです。

理由はいくつもありますが
そのうちの一つに

ほとんどの手技整体療法が
パラレルポジションを前提として
行われるという点にあります。

世の中のほとんどの整体法は
パラレル位で行うことを
前提にしているものばかりなのです。

この段階で、
5番ポジションを治す上では
非常に治療効率が下がります。

6番(パラレル)と5番とでは
構造体系がまるきり異なるため

6番でいくらバランスを直したところで
5番にそれが反映されるかどうかは
確定されたものではないのです。

次の段落で
なぜパラレルポジションでの整体が
不十分なのかを具体的に説明します。

パラレル位での調整では不十分な理由

なぜパラレルポジションでの調整では
バレエ障害の治療において
不十分と考えられるのでしょうか。

それは

バレエ障害を抱えるバレリーナの大半は
パラレル位では問題が発生していない
という点にあります。

ポジションを構築している体の状態と
ポジションに入っていない体の状態は
まるきり違います。

筋肉・神経・関節にかかる
ストレスやテンションも違います。

パラレル位とターンアウト位とでは
そもそも足底重心さえ違います。 

まっすぐな足の上と
交差した足の上とでは

胴体と骨盤を立てるために
上半身に起こる反射も違います。

要は、
パラレル位とターンアウト位とでは
頭からつま先まで全てが違うのです。

ですので、
パラレル位における整体は
全く無駄とは言い切れませんが

ターンアウト位での整体とは
期待される効果も作用も大きく異なります。

ターンアウト位での整体が
できるかできないかが

5番ポジションの歪みを
均一化できるかできないかに
直結していると言っても差し障りないでしょう。

そうすると、自ずと
施術法は限定されて来ます。

立位での整体のアドバンテージ

5番ポジションは立位で4

5番ポジションの均一化においては
原則として立位での整体が有利となります。

仰向けやうつ伏せで
5番ポジションの角度を
再現したとしても

足底荷重が発生していない段階で
厳密には5番の状態とは言えません。

ですので、立位でなければ
偏った5番ポジションによって
引き起こされた歪みやアンバランスに
アクセスすることができないと言えます。

極論しますと
5
番ポジション改善のための整体は
立位が有利というよりは

立位での施術しか
原則ありえないのです。

横たわった状態での整体でも
5番ポジションの偏りに
対応できないわけではないですが

圧倒的に変化の速度が違います。

現在、
当院でのバレエ整体の施術時間が
短縮化されているのは

この立位でのバレエ整体の体系が
ある程度完成しつつあるためです。

今までは、
寝かせて座らせて立たせて
複合的に行っていた施術を

立位状態のまま
一気に行うことが
できるようになりました。

結果として2030分かかっていた
施術フェーズを10分以下にまで
一気に短縮することができました。

動作改善フェーズに関しては
まだ時間がかかってしまいますが

こちらの方もさらに要点を抽出し
圧縮していく努力をしていますので

かかる総合費用や通院期間は
先々小さくなります。

股関節単独の調整は有効?

では逆に、
立位全体整体ではなく

股関節単独への調整は
バレエ障害にとって有効でしょうか?

現在の観点では、
これもまた有効だと考えております。

しかし、
5番ポジションの偏りを
根本的に解決するには至りません。

あくまで
股関節そのものの可動性や
滑らかさを出す上では
有効であるといえます。

股関節がスムースに
大きく動くようになったから

5番ポジションが改善するか?
と言われますと

この二つは必ずしも
イコールでは繋がらないのが現実です。

いくら股関節や関節周辺の筋肉の
緊張が緩和して動きやすくなっても

バレエ動作における動作エラーが
消失するわけではありません。

そのため
座位や臥位での股関節調整は
バレエ障害の整体においては

あくまでも補完的に行うもの
考えておいた方が
良いのではないかと思います。

キーポイントは脚以外

5番ポジションは立位で3

立位における5番ポジション調整の
キーポイントはズバリ脚以外です。

脚はしっかりと5番ポジションを
保持しているので
そこの関係性を崩すことはできません。

バレエ障害と言いますと
どうしても脚から施術したくなるのですが

それは最後の補完的アプローチで十分で
最初にやるべきは
立位における脚以外の整体なのです。

つまり操作対象は頭部であり、
上肢であり、骨盤です。

この段階で5番ポジションの
偏りを消失させることができれば

臥位での施術はなくてもいいかもしれません。

事実、
施術ベッドを一度も使わずに
バレエ整体を終了することは少なくありません。

むしろ状況によっては
寝かせない方がいい
ということさえあります。

例を挙げると、
立位での縦のバランスが
取れないバレリーナの場合

寝かせてしまうとより一層
バランス確保のための身体緊張が
起こせなくなり

寝かせた状態での施術は
『蛇足』の一言となります。

相互性を保ったままで調整する難しさ

5番ポジションの偏りを無くすために
立位でのバレエ整体について
ここまで説明してきましたが

この立位整体は
予想よりもはるかに
難しいものでした。

と言いますのも
強い刺激や大きい動きでは
バレリーナの身体が動いて

5番ポジションの条件が破綻してしまい
狙うべき対象が変わってしまうからです。

大きくな動きや強い刺激を伴う操作は
不適切ということです。

理論だけでなく現実に
立位バレエ整体を可能にする施術法は

(1)
関係性を変えないように
あたりがソフトで

(2)
逃避反射を起こさないように
痛み刺激がなく

(3)
5番ポジションを保つために
立ったままで施術できて

(4)
代償運動が発生しないよう
術技自体が早く終わるもの

という制約がつきます。

現在、
当院におけるバレエ施術法を
妙見活法という整体に
完全に切り替えたのは

これらの条件を満たす手法が
活法以外なかったためです。

これまで
ストレッチ、カイロ、鍼灸、PNFなど
様々な手法を使ってきましたが

立位における整体においては
活法以外の選択肢は
存在しないのではないでしょうか。

繊細なパズルのような5番ポジション

ご同業の方からは
他の手技形態であっても

十分気をつけていれば
立位5番ポジションでも
施術ができるのでは?

というご意見もあるかもしれません。

確かに
なるべく小さい動きや刺激で終わらせる
というアプローチであれば
他に選択肢もあると思います。

ただしそれは
表面的な解釈です。

施術における刺激入力は
本当に、触れるか触れないかくらいの
繊細な刺激で行う方が

バレリーナの整体においては好ましいといえます。

と言いますのも、
バレリーナがターゲットとなる
5番ポジションを取る際に

多くの場合、代償的な動作を
自然に起こしているためです。

多くのバレリーナは
本人さえ知らないところで

無意識的に体を歪ませて
5番ポジションを構成しているのです。

それを瞬時に補正して
正しい形が崩れてしまう前に
最速で施術を完了させる必要があります。

そうなると

なるべくソフトな施術、

なるべく低刺激な施術、

なるべく早い施術

ではなく

一番 ソフトな施術

一番 低刺激な施術

一番 早い施術

以外はベストな選択とはいえなくなります。

5番ポジションの整体は
かなり繊細なものです。

粗雑で強い刺激を入れれば
バレリーナの体が歪み方向へ逃げるし

時間をかけていれば
バランスそのものが崩れてきます。

バレエ整体において
最も高い効果を出すには
最軽量で最速の整体を
選ぶしかないと考えています。

5番ポジションのバランスは立位で変える
今回の投稿はかなり専門性が高く
本文も長くなってしまいましたので

簡単にまとめさせていただきます。

(1)
バレリーナの歪みは5番ポジションの
重心荷重の偏りが影響する

(2)
5番ポジションの偏りを直すのは
5番ポジションの形で行うのがベスト

(3)
刺激が強い、動きが大きい
時間がかかる手法は不適切

(4)
5番ポジションでの偏りが消えれば
上半身も下半身も順次整合されていく

短くまとめると
このような内容となります。

バレエ整体の根本的問題は

(1)~(3)をまかなえる
立位での整体手法が用意できるかどうか
ということになります。

当院では2019年から
さらにバレエ整体を強化し
また、そのノウハウを転用して
側湾症整体外来も始めます。

バレエの悩みに全て対応できるよう
今後とも精進して参ります。

どうぞ引き続きお引き立ての程
宜しくお願い申し上げます。

お読みいただきありがとうございました。

お陰様です。

津端雄大郎央玄

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