ここ最近の臨床について

こんにちは
お世話になっております
稲城ひらお整体院バレエ外来
津端雄大郎です。

今年度から臨床における施術方針を切り替え
丸半年が経ちました。

疼痛や不具合、動作障害に対する
治療ベースの施術と

動作や癖の改善を目的とした
修正ベースの施術と　で

それぞれ施術方針を二分化していますので
ご紹介させていただきます。

いつものバレリーナ向けブログとは
少し異なりますし、参考画像もありませんが
興味のある方はご一読ください。

治療ベースの施術方針

現在バレエ整体院リエールでは
疼痛や不具合、動作障害に対する
治療ベースの施術に於いては

正伝妙見活法協会にて
千葉吉胤妙星司家より
教導いただいております

正伝妙見活法という治療法で
施術させていただいております。

この治療法は前年度まで行っていた
物理的・構造的なアプローチとは
大きく異なる独特の体系です。

方針変更による臨床の変化

こちらの治療法で施術して半年
愁訴の改善率が高くなり、

治療計画終了までの期間が
平均して約半分程度まで短縮されました。

早い方ですと２回目の問診段階で
症状が完全消失した、といった
ケースも少なくありません。

もちろん
程度の重い例や愁訴が長期にわたる例は
この限りではありませんが

そのような重症例も含めて
治療ベースでの施術は
より短時間・より短期間に終了できるように
変化しつつあります。

修正ベースでの施術方針

動作の改善や体の癖の修正に対する
修正ベースでの施術に於いては

引き続き、物理的・構造的な目線からの
動作改善を行っておりますが

その動作修正に際して、
活法の大元になった殺法（古武道）の
術理を応用させていただいております。

物理的・構造的な目線で動きを見て
活法の術理をお借りして動作を調整する、
といった塩梅です。

ニーズに応じて切り替える

このように

コンクールや発表会前に
体の不都合を治したい

といった方と

なかなか上手くいかない
バレエ動作を改善したい

といった方とで

完全に最初のスタート地点を二分化して

不具合の消失を目指したマイナス方向への治療ベースと

動作の改善や修正を目指したプラス方向への修正ベースとで

施術させて頂いております。

これを一遍にやってしまうと
動作改善後に一時的に不具合が強く出たりすることもあるので

痛い・辛いのだけど、動作改善もしたい…という方には
先に治療ベースからの施術をお勧めしています。

整合性のある動作は時として
患部への負担を大きくすることもありますし

急がば回れという言葉もあります。

治療ベースから修正ベースへ

普通の方でしたら治療が終わり
不具合が出なくなれば
それで良いのですが

日々反復してバレエを踊る
バレリーナに於いては

できれば修正ベースまで
関わらせていただいて

治療ベースに戻らなくて済む
バレエライフを送っていただきたいな
と思っています。

ただし、修正ベースは治療ベースに比べると
自宅での宿題や自己課題の抽出など

ご本人に頑張ってもらう領域が
かなり大きくなりますので

モチベーションや意識が不十分な場合は
むしろやらない方が良いかなとも
感じております。

というわけで治療ベースから修正ベースへの
転向は「ご本人の希望があれば」という
スタンスを取っております。

近いうちにホームページの内容も
ブラッシュアップする予定ではありますが
最近の臨床方針について
簡素ながらご報告させていただきました。