バランスって何?
カテゴリー:整体概論
こんにちは。
稲城ひらお整体院バレエ外来
津端雄大郎です。
梅雨が明けて猛暑が厳しい季節になりました。
この時期はバレエ以外の舞踊やスポーツでも
大会や発表会などが多く、お忙しい方が多いと思います。
今回の投稿は少し抽象的で読みづらいものになりました。
が、身体運用に関してはかなり大切な内容だと思っていますので
お時間が取れる時にゆっくり読んでみていただければ幸いです。
Contents
バランスって何?

バランスをとるとは?
バランスとは釣り合いや均衡を意味する英語です。
では釣り合いや均衡とは何に対してとるものか?と考えますと
左・右、前・後、上・下、緩・急、静・動 など
対立する二つの概念に対してとるものであると言えます。
不安定な足場の上で体のぐらつきを抑える、というのは
狭義としてのバランスであり、動作にとってのバランスとは
もっと意味合いに幅があります。
不安定な環境で、体を安定させる・動作を安定させる
という訓練は、体のバランス感覚を養う上で有用です。
ただこの場合のバランスは
平衡感覚のバランスであり、動作のバランスとは言えないように感じます。
動作のバランスとは?
動作のバランスとは平均台のような一本橋の上を
落下せずにスイスイ進んでいくことを指すものではありません。
曲げる・伸ばす、屈む、反らす、固める・弛める、
フレックス・ポアント、ターンイン・ターンアウト というように
対立する動作に偏りがない状態を指します。
曲がるのだけど伸びない、甲は出るけどフレックスが弱い
開くのだけどターンインの幅が異常に小さいなど
一見するとバレエ的には不利と言えないような状態も
動作のバランスという観点でみれば
問題があると判断されます。

動作のバランスを重要視する理由
クラシックバレエの整体治療に於いて
「動作のバランス」を重要視するのには
いくつか理由があります。
他部位への影響
動作のバランスが崩れた部位とは別の場所に
トラブルが好発します。自然本来の動作から離れた状態のため
他の部位が補完的にバランスを崩すことで
全体の動作の整合性を保つ、いわば帳尻合わせが起きます。
症状がもどりやすい
戻る、あるいはすぐに再発するというリスクが上がります。
ごく一般的な体の使い方では問題がないようなことでも
クラシックバレエの場合は動作に特殊性があるため
動作のバランスが崩れたままですと
すぐに悪化する傾向にあります。
変形などによる審美性の問題
動作のバランスが崩れている状態では
動作的中心が悪い意味で固定されます。
そのため関節や軟部組織の損傷・破壊が
起こりやすく、変形しやすくなります。
このような理由があるため
早期回復、根本改善を目的とするケースはもちろんの事
バレリーナとしての寿命、四肢や姿勢の美しさを
目的とするケースでも
動作のバランスはとても重要だと考えています。
バランスをとるコツは?
結論を先に書きますと
「中心を捉えること」だと思います。

話が一気に抽象的になってしまうので細かく書きます。
中心という言葉をクラシックバレエに沿って考えると
動かない部分 のことだと言い換えられると思います。
一つの動作の中で、体は動く部分と動かない部分に区分できます。
この動かない部分の中に動作の中心があります。
この中心を動作の始まりから終わりまで
見失わずに認識し続けることが
動作のバランスをとることとほぼ同義であると考えています。
まだ小難しいのでさらに具体的に書くと
「一つの動作が最初と最後で違う動きになっている」
これが動作のバランスがとれていない時の動きで
「一つの動作が一貫して一つの動きになっている」
これが動作のバランスがとれている動きです。
パの終わりに開いたはずのターンアウトが戻ってしまう
などの現象はその最たる例だと言えます。
動き始めに捉えた中心がなくなると
クラシックバレエとしては見るものに違和感を与えます。
一連の流れ が 二連、三連、四連の流れになり
その都度、中心が行ったり来たりするためです。
だから 動作のバランスがとれていない、となるわけです。

バランスというイメージを再考する
なぜこのようなわかりづらい記事を書いているかと言いますと
世にいう一般的な「バランストレーニング」を徒らにしても
先述の「中心を捉える感」がないと
実際の舞踊では活きてこないのではという懸念が
私の中に存在するからです。
いくら体のふらつきに対応できたとしても
踊る中で自分の体に中心感を持てないと
「なんだかフラフラした感じ」が拭えません。
大きく美しく舞うためにどこで止めておくのか。
処理しきれなかった不安定を対処的にフォローするのではなく
最初から最後まで一貫した安定性をどう作るのか。
バランスという概念をもう一度考えてみると
大きな変化が出ると思います。
この記事のキーワード
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