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公開日:2017年9月11日
最終更新日:2018年12月7日

お世話になります。
稲城ひらお整体院
院長の津端です。
今朝、
ネットニュースを見ていますと

巨人澤村投手、はり治療のミスで神経麻痺

というトップニュースが目に飛び込んでいました。

そのため、
本日は
「巨人澤村投手の報道に見る鍼治療の考え方」
を投稿いたします。

勝手な推測ですが、
全国の鍼灸師は患者さんから

「あのニュースってどうなんですか?」
と聞かれているのではないかと思います。

どこの鍼灸院だって
「ウチの鍼治療は安全ですよ!」
答えるでしょうが

患者さんの立場になってみれば
(本当のところはどうなんだろ…)
となりますよね。

「はり治療ってどうなの?」
と思っている方はご一読ください

はり治療のミスで神経麻痺?

鍼治療

今朝、
インターネットニュースのトップに

読売ジャイアンツの澤村拓一投手が
右肩の不調緩和のために
専属トレーナーから受けた

『はり治療』の結果
神経麻痺を起こしたという
報道がありました。

はり師・きゅう師の
免許を持つ人間として
また、治療院開業者として
この報道に対しての
考察を書きたいと思います。

長胸神経とは

澤村投手が神経障害を起こしたと
言われる長胸神経とは
第5〜7頸神経から伸びる

前鋸筋という筋肉を支配する運動神経です。

比較的浅層を走行しているため
外傷などで損傷しやすい神経と言われています。

前鋸筋とは

肋骨

脇の下の肋骨の上に
へばりつくように存在する筋肉で

肩甲骨を固定したり

あるいは前方へ引き出す
作用を持つ筋肉です。

ギザギザした走行をしているため
ノコギリの名がついています。

投球における前鋸筋の重要性

野球スタジアム

前鋸筋は比較的マイナーで
知名度の低い筋肉ですが
肩の挙動を安定させる上で
非常に重要な役割を持っています。

肩甲骨を固定するための
作用がないと
肩の一連の動きの
スピードやパワーが
肩甲骨のレベルで
大幅に低下してしまいます。

よく投球時は
「体から投げるように」
という指示をされる方がいますが

前鋸筋が機能していないと
体の中心から起こった動きが
腕に伝わる段階で
大幅にパワーが失われてしまいます。

前鋸筋障害は慢性肩こりの原因にもなる

スポーツ障害のみならず
前鋸筋の問題は
慢性肩こりの原因の一つにもなります。

これは前鋸筋と
拮抗関係にある筋肉が

肩こりの原因になりやすいと
言われる肩甲挙筋であるためです。

前鋸筋が慢性的に弱化してくると
拮抗関係にある肩甲挙筋は
過剰に緊張が強くなってきます。

この緊張を脳が認識して
肩こりという知覚をもよおすと
言われています。

はり治療のいろいろ

鍼治療

はり治療には
色々なやり方があります。

はりの治療法の中には
『てい鍼』と言って
刺さない鍼もあります。

それとは真逆で、
日本で使われるはりよりも
太くて長い『中国鍼』もあります。

純粋な種類の差もありますし

直線的に刺すのか、回転させて刺すのか

実際に刺すのか、刺さないのか

深く刺すのか、浅く刺すのか


筋肉を狙うのか、経穴を狙うのか


すぐに抜くのか、少し待つのか


動かすのか、止めるのか


どのくらいの角度で


どの方向へ向けて


どのくらいの速さで


呼気と吸気のどちらを使うのか

など、
実際の施術での塩梅もあり


一言にはり治療といっても

色々と違いがあるものです。

当院のはり治療の方針

当院では鍼灸治療は
基本メニューではなく
別コースでのご案内をしています。

一鍼灸師として、鍼灸治療は
とてもいいものだと思っています。

ただし、万人に諸手を挙げて
オススメするかと言いますと
そういうわけではありません。

症状の状況や本人の
好き嫌いを考慮した上で
ご案内するようにしています。

はりそのものに恐怖感や
抵抗感を覚える人もいらっしゃいますし
はり治療が好き、という人もいます。

上記のようにはり治療には
色々なやり方がありますが

当院は
お客様に恐怖感や抵抗感がない前提で

「はり治療ならではのアドバンテージが得られるもの」
状況以外では、はり治療をお勧めしません。

例えば、
刺さないはりの『てい鍼』ならば

それに等しい作用を期待できる
別の術式があるので
そちらを使います。

中国鍼はメリットとデメリットが
釣り合わないように感じるため
昔はやっていましたが
最近は全く施術に使いません。
(これは鍼灸一般論ではなく、施術者の感想です)

刺激が強すぎることがある

注射器の針

鍼は、皮下組織レベルとはいえ、
相手の身体の内部へと入っていく
手法です。

注射器の針ほどではありませんが
多少の侵襲性があります。

そのような兼ね合いから、
往々にして
刺激が強く入力されることが
多いように思います。

タイトルに書いた
巨人の澤村投手の神経障害は

投手ならではの
疲労・疲弊していた前鋸筋に
予想以上の刺激が入力されて

結果として神経障害を
起こしたのではないかと
私は推察しました。

ちなみに、はり治療の鍼だけではなく
注射器の針でも神経障害は発生します。

ペインクリニックで行われる
足の激痛や痺れの治療での
硬膜外注射の術式の際に
注射器の針が神経に傷をつけて
後遺症を残すというケースがあります。

注射器の針は
鍼治療のハリより太くて
構造的にも『えぐる形』をしていますので
こちらの方がより
ダメージが大きくなる傾向にあります。

刺激量のコントロールは
受ける方の体質や感受性という
不確定要素があるため

絶対にこれが適量!という
目安はあまりありません。

だから不調や不具合の治療は
原則として、
刺激量が小さいに越したことはない
という持論に至ります。

鍼灸師としての意見

鍼の免許を持っている方は
この『はり治療による神経障害』の報道へ
どのようなスタンスを取るのか
少し興味があります。

大多数の鍼灸師さんからは
「はり治療で長胸神経麻痺を引き起こすのは考えにくい」
という意見を述べられるのでは
ないかと見ています。

「理論だけ」でいえば
私もこちらよりです。

鍼灸治療に使う鍼は
一部の例外を除いて
太さは髪の毛より細く
弾力があって柔らかく

理論的には
『血管に当たると針の方が曲がる』
とさえ言われています。

しかし、現実問題
その人の症状の状態や
体質・感受性の問題があり

「絶対にない」も
「絶対にある」も
あり得ないのが臨床だと思います。

「はじめの一本」の重要性

当院では、
はり治療を始めて受ける方には
『最初の一本』
非常に大切にしています。

まず一本、
非常に細い針を最小限の刺激で
打って、反応・変化を見極めることが

その方にとって最適な
ちょうど良い刺激量の
鍼灸治療をするための
検査を兼ねると思います。

パーマ溶液のパッチテスト
(赤く腫れたりしないかのテスト)
の鍼灸治療版のようなものです。

はり師にとっては
あまり明るい話題では
ありませんでしたが…

その方との相性がいい場合は
とてつもないキレ味を出すのが
鍼灸治療の妙なる魅力の一つです。

最後に

読売ジャイアンツの
澤村投手の一日も早いご快癒を
深く祈念申し上げます。

お読みいただきありがとうございました。
御蔭様です。

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