整体ってインチキっぽいし胡散臭くない?と思うのは当然
カテゴリー:整体概論
お世話になります。
稲城ひらお整体院
院長の津端です。
本日で1月も終わりですね。
稲城市平尾は雪が降って
新百合ヶ丘方向にも若葉台方向にも
まだまだ雪が残っています。
転倒にはどうぞお気を付けください。
さて本日は
「整体ってインチキっぽいし胡散臭くない?と思うのは当然」
を投稿します。
我ながら自虐ネタだなぁと思いますが
世間一般の目からすれば
整体業界ってインチキっぽいし
胡散臭いですよね。
まずホームページがとにかく胡散臭い。
半分くらいのサイトが
新興宗教か何かかと思います。
あとチラシが胡散臭い。
自分のところのチラシも自作ですが
冷静になって見直すと胡散臭い。
同業者として関わってみると
なおのこと胡散臭い。
社会のフィルターに
弾かれてここにきたのか…
という人が結構います。
確かに
整形外科でちゃんとした身分のお医者様に
保険診療で診てもらった方が
よっぽどトクです。
それでも、
整体院のニーズが
ある一定を下回らない理由もあって
今回の投稿を書きました。
「整体って怪しくない?」
と思う方はぜひお読みください。
私もそう思ってます。
Contents
整体の胡散臭さは否めない

第一段落から悲しい話ですが
【整体=インチキ】
【整体師=胡散臭い】
という認識はすでに世間に
十二分に広がっています。
実際に
社会的な立場も非常に弱い
職業の一つだと言えるでしょう。
どういう部分がインチキっぽくて
胡散臭いかというと…
そもそも効果があるのかどうかが不明で
明確なエビデンス(医学的根拠)がなく
国家資格があるわけでもなく
わいせつ行為や洗脳騒動など
不祥事の報道が相次いでいる…
このような現状で
「うちは胡散臭くないですよ!」
「うちはインチキじゃないですよ!」
と声を高らかに主張したところで
正直スイカに塩のようなもので
言い出しっぺが臭い…の原理が働き
なんだか却って余計に
胡散臭く見えてしまう
気がしてなりません。
中には、面と向かって
「うさんくさい仕事だよね!」
と気持ちよく言ってくれる方もいます。
みんな言わないだけで
社会的な整体の認識は
大方そんなものかもしれませんね。
現状はだいたいこんな感じで
さらに整体師サイドが営業・広告をする際の
煽り文もまた胡散臭さに拍車をかけています。
頚椎のズレで万病が良くなる…
特殊な気功法で治す…
30万人を治療したゴッドハンド…
目に見えないオーラを整える…
などなど
ハリウッド級のキャッチコピーが
どの整体のチラシにも
ホームページにも踊っています。
また、
ちょっと流行ってきた整体師は
もれなく講師業やコンサル業に
移行してセミナーを開いたり
本やDVDを出版したりします。
その際に撮る宣材写真は
高そうなスーツ姿で腕を組んで
笑顔なのか、それとも
痙攣なのかわからない表情で
とにかく偉そうに撮るもの
と相場が決まっています。
また整体業界は
ちょっと変な人や
変わっている人が多い業界です。
幽霊が見えると
自称する人はザラいますし
神(どこの?)とコンタクトが
取れるという人もいます
オーラやエネルギーなどを
自由自在に扱える人もいますし
超人的なキャリアをお持ちの方や
●●流の大家も沢山います。
そして
鋼鉄の面の皮を持つ人や
節操がない人も多い業界です。
一介の単なる教え子・門下生さんが
目先のお金欲しさに
許可なく自流を立ち上げたり
まるでカードのリボ払いのような
継続課金制のシステムを
治療院に導入したり
マルチ商法やネズミ講に
どっぷりはまっている整体師も多いです。
もちろん、
患者さんにお買い上げ頂くか
子会員になってもらうわけです。
書いてて思いましたが
世間の認識って、合ってますね。
胡散臭いし怪しいです整体業界。
さあ
そんな胡散臭い業界の
インチキくさいサービスが
果たして本当に効くのでしょうか?
コストは高くなる傾向

一般的に
整体と称するサービスは
健康保険の適用対象となりません。
もし
整骨院(そもそも正しくは接骨院)が
保険診療を整体と銘打っていたら
法規上の問題が発生します。
保険診療が可能なのは
医師(この場合は整形外科)と
柔道整復師(適応症状に制限あり)と
鍼灸あマ指師(医師の同意書必須)に
限られています。
ですので、
整体師の行う整体は
実費のサービスとなります。
そうしますと、
整形外科や接骨院に比べ
どうしてもコストが高くなります。
接骨院ですと窓口負担は
500円でお釣りがくると思います。
一方、整体院ですと、
料金設定にもよりますが
4000〜6000円くらいが相場と言われています。
実際に値段を見ると
ちょっと抵抗が増えますよね。
ちなみに
慢性腰痛症を
健康保険で治療できるのは
整形外科だけです。
柔道整復師のいる接骨院は
急性症状以外は保険適用が
許可されていません。
この場合、
ぎっくり腰のみ保険が使える
という形になっています。
建前上は。
鍼灸あマ指師は
お医者さんの許可が下りれば
健康保険の治療ができますが
だいたいは、おりません。
「整形外科に行けばいいでしょ」
というご意見はもっともです。
最近は鍼灸科を併設した
整形外科も増えてきました。
ですから正確に分析するならば
腰痛症で整体にかかる場合は
(1)整形外科の診療を受けても治らない
(2)外科的手術を勧められたが切りたくない
このような条件の人が考慮するものであり
ファーストチョイスで
腰痛 即 整体 ということには
基本なりません。
金額がある程度高いと
「モノは試しで」
とはなかなかなりません。
以上の背景もあり
整体師の行う整体は
ちょっと胡散臭くて怪しくて
保険が効かなくて割高です。
さあ、果たして
慢性腰痛に整体は効くのでしょうか!
構造的施術の盲点

「整形外科や接骨院で
ダメだった人が主な対象となる」
と言われている実費治療の整体院…
では、整形外科や接骨院で
ダメだった人とはどんな人なのでしょうか。
その解説をしていく上で
構造的施術の盲点について
ある程度理解しておく必要があります。
もちろん
治療者の相性や技術、その他の問題が
影響していることが大半です。
ただ、
診療方針のズレが原因で
結果が出ないということもあるので
参考までに
構造的施術の盲点を書いてみます。
整形外科や接骨院(保険診療の場合)は
原則として西洋医学に基づいた
解剖学・運動学ベースの
構造的な処置をメインに据えています。
構造的な治療をする上での
診断指標として
腰椎の何番が潰れている、とか
関節の一部が狭くなっている、など
レントゲンやMRIなどの映像診断を
治療方針を立てる際の軸とします。
整形外科の場合は
骨折や神経根症状が疑われる場合
まず最初に
「レントゲン撮ってみましょう」
となりますね。
慢性腰痛でいうならば
腰部のレントゲンを撮り
腰部の椎間板に変質はないか
腰椎間の狭小はないかなどを
診療の焦点にするとおもわれます。
構造的に考えるのは
非常に合理的で
体系立った治療だと思います。
まるでフローチャートのように
最初の問題点(愁訴)から
YES/NOで次へ進んでいけるのは
医療としてとても大切なこと
なのではないでしょうか。
では構造的施術の
デメリットとはなんでしょうか。
これはもうただ一つ
『映像上の異常が症状に直結していない場合がある』
これに尽きると思います。
慢性腰痛が辛い→レントゲン撮った→腰椎や椎間板に異常なし
この程度の流れならばいいのですが
腰痛も痺れもひどい→レントゲン撮った→ヘルニア発見→手術
となり、実際にヘルニアを除去しましたが
なぜか症状が消えない…
という例は枚挙にいとまがありません。
これは医療過誤などではありません。
映像診断上ヘルニアなりなんなり
慢性腰痛を惹起しうる変質があって
外科手術でヘルニアは除去できました。
ただ、慢性腰痛は取れませんでした。
こういうことです。
テレビドラマなどで見る
「手術はうまくいきました」
というやつです。
実際、ヘルニアの除去手術は
うまくいっているわけです。
ただ、
映像診断で原因と疑われた
ヘルニアが痛みや痺れの原因ではなかった
という例です。
この例が
構造的治療のデメリットを
もっともわかりやすく
お伝えできると思います。
ここで誤解しないで欲しいことは
構造的治療には
とても大きなメリットがある点です。
慢性腰痛を愁訴として
受診した映像診断で
ヘルニアどころの話ではない
重篤な内臓疾患が
早期に見つかることもあります。
ただし、映像異常=慢性腰痛
ではないということを
理解してもらった上で
原因不明と言われても
手術したほうが良いと言われても
すぐに悲観せず、
諦めないで欲しいと感じます。
構造的治療の結果
変化が出ないタイプの慢性腰痛は
上記の映像診断と症状の関係性が
適切でない場合に多いと思います。
「病院では骨に問題ないって言われたんだよね…」
「手術したほうがいいと言われたんだけど…」
このような経緯で
慢性腰痛症を緩和するために
整体療法を選ぶ方が多いようです。
東洋的施術の弱点
では
構造的治療とは真逆に、
鍼灸や気功など
東洋医学的な背術には
デメリットがないのでしょうか?
鍼灸や経絡指圧などは
五行論や陰陽論など
西洋医学とは異なる
理論体系を背景に行う
伝統ある手技治療ですが
デメリットが
ないわけではないと思います。
どちらかというと
盲点とよりは弱点があります。
それも手技療法そのものではなく
その「見立て」です。
東洋医学フリークや
古典的治療が好きな鍼灸師に
怒られることを承知で書きますが
東洋的施術は、見立てといい
症状や状態を把握する段階で
『主観が強すぎる』
『バラツキがありすぎる』
傾向にあります。
とある先生は
Aさんの症状を●証といい
べつの先生は
Aさんの症状を×証といい
またべつの先生は…
と治療する鍼灸師ごとに
それぞれに症状の見立てが
違うことなんてザラです。
過去に、とある鍼灸師から
「脈診十年」という言葉を聞きました。
脈診が安定して出来るようになるまで
十年かかるという意味でした。
脈診とは、患者さんの手首の脈を診て
その人の体質や体調を知る
伝統的鍼灸における必須の技術です。
東洋医学的な治療を行うならば
脈が診れるかどうかが
絶対必要なスキルになります。
そんな基本スキル習得に十年…
でも、
見立ては人によってバラバラ…?
東洋医学は体にいいものか
どうかは個人の見解・感想ですが
私個人としては
上に書いたような部分が
東洋医学的施術の弱点だと思います。
あとはお察しください。
盲点を狙う整体

西洋医学的構造治療の盲点と
東洋医学的経絡治療の弱点を
それぞれ書き出してみました。
ここでようやく本題である
「整体は効くのか」
というテーマに戻ります。
慢性腰痛症で整形外科を受診した
レントゲンやMRIの結果
異常なしと言われた
鎮痛のために湿布を貼ったり注射したり
飲み薬や湿布薬も貼っている…
でも楽にならない。
或いは
レントゲンやMRIの結果
疑わしい器質異常が発見された
外科的手術にて切除に成功
リハビリも頑張っている…
でも楽にならない。
整形外科や接骨院で
西洋医学ベースの構造的な治療を受けても
よくならないものが
インチキっぽくて胡散臭い整体で
果たして良くなるのでしょうか?
例外も多々ありますが
不思議とよくなっていきます。
その理由は…
当院の整体法は
「最初から構造的な問題を狙わない」
からです。
もちろん、
整形外科にも接骨院にもかからず
真っ新な状態で来られた方には
整形外科的テストを行い
器質的な問題があるかどうかを
ちゃんと調べますが
正式な医療機関を受診し
医師が診断した上での不調であれば
最初から『構造的な』問題には
あまり焦点を当てません。
鍼灸師や気功整体の方が好むような
『体質的な』問題も
時間がかかりすぎるし
個人差がありすぎるので
あまり重要視しません。
主に整形外科では
さほど重視しない
『動作処理的な』問題を
メインターゲットとします。
そもそも、
お医者さんは
我々のような整体師が
10人くらいタバになっても
叶わないような知識量と
能力を持っています。
お医者さんになるまでに
お金も時間もべらぼうにかかっています。
そのお医者さんが、
高級外車どころか
家を何件か買えるレベルの
医療器具を使って
エビデンスに基づいて
しっかり診断をされているのです。
正式な医療機関に
検査診断されているのですから
むしろ逆に、
医師の検査や診断の盲点を狙う以外に
私たち整体師の意味は薄いと思います。
そもそも整体師は
メスも持てなければ
傷口を縫うこともできないのです。
腰椎の何番のズレを治します!
だとか
ツボを使ってあなたの体質を変えます!
ではなく
お医者さんが診ないところで
改善点を地道に探す
こういう整体は
マーケティングという
意味合いではなく
治療法として
慢性腰痛症のスキマを
狙えると思いますし
実際に、
盲点を改善させることで
改善する例がたくさんあります。
整体はプラシーボの域を出るのか
もう一つ、
整体の効果を検討する上で
考えておきたいことは
「プラシーボの域を出ないのでは?」
というご意見です。
プラシーボとは
思い込みや勘違いによる
治癒効果のことを指します。
つまり
整体そのものに効果はなく
整体をやってもらったという
思い込みで治るのでは?
という意見です。
これに対しての
当院の回答としては
「多分にプラシーボ作用も働く」
というものです。
おまじないや気休めレベル
ということはありませんが
プラスに働く思い込みも
かなり入っていると考えています。
医療機器を使っても
ドクターが診ても
原因が不明ならば
思い込みだろうと何だろうと
楽になればいいのでは?
というのが私のスタンスです。
もちろん
最初から思い込みの力ありき で
整体施術をしているわけではありません。
ただ、
いい方向に働く要素ならば
使えるものは何でも
使った方が患者さんの
メリットになると思いますし
そのプラシーボが
どの程度作用しているかは
本当に神のみぞ知るということです。
思い込みの力で
血圧が上がったり下がったり
過呼吸を起こしたり
涙を流したりするのが
人間の働きですので
プラシーボとは除去すべきものではなく
大いに活用すべきものだと考えています。
怪しげな健康食品や
開運グッズに使うような
大ウソは論外ではありますが
ありがたいオマケぐらいで
とらえておくのがいいのではないでしょうか。
職業倫理とボーダーライン

整体師はインチキっぽくて
胡散臭くて社会的にアレな職業の
代表格の一つと言えますが
痛い、辛い、苦しい…といった
困っている人悩んでいる人を
相手にするお商売でもあります。
したがって、
相応の職業倫理に沿った
ボーダーラインの制定が
必要になる立場でもあります。
弱り目に祟り目じゃありませんが
「これを使うとよくなりますよ!」
などといって
超高額な枕やサプリメントを売りつけたり
「通わないとまた悪くなりますよ!」
などと脅して
回数券やプリペイドを強要したり
相手の弱みにつけ込むようなことが
やろうと思えば(絶対やってはいけませんが)
できてしまう立場でもあります。
冒頭に書いた、
同業者の不祥事だって
普通に元気な人だったら
引っかからなかったでしょうし
怪しい物販なども買わなかったでしょう。
整体が効くのかどうかはさておき
今大変な人を相手に
こういうやり方をする整体師が
一定数居るのが事実です。
「あなたが不調なのは●●という栄養素が足りないからです」
とか
「あなたの症状は●ヵ月間、週に●回通えば治ります」
とか
はっきりと断言、断定できるだけの
能力があるならば
整体師を筆頭に
柔道整復師や鍼灸師なんて
やってないで
今から勉強して医学部に入って
ドクターXこと
大門未知子並みの失敗しない医者に
転職したらいいのに…と
切に思います。
本当にそうならば
メディア取材殺到の
スーパードクターになれると
嫌味抜きで思います。
整体治療はスキマ治療
この辺で一旦結論を出したいと思います。
個人的な見解ですが
整体治療はスキマ治療だと思っています。
整形外科や接骨院で治るものならば
そこで治すのに越したことはないでしょう。
お金がかからないというのはいいことです。
ただし、
その低料金は健康保険から
出ているものですので
不適切な利用は絶対に許されません。
体系立てられた構造的治療の網目から
こぼれた不調や不具合を
施術するのが整体業の
本来のスタンスではないかと私は考えています。
骨も関節も異常なし、または
入院までして手術したけど治らない…
こういった問題は
今の整形外科的医療の対象から
外れてしまった症状だと思います。
そういうお悩みに対応できる整体が
効く整体を提供できる整体院だと思います。
お読みいただきありがとうございました。
御陰様です。
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