バレリーナのコロナ対策

新型コロナウイルスの影響で
多くのスタジオでレッスンが休止になり
コンクールや発表会が延期または中止となっています。

オンライン・レッスンを導入しはじめた
お教室も多くあるようです。

このような背景もあり
当院のクライアントであるバレリーナの方からは
「レッスンが無い中で何をすれば良いか」
という内容の相談や問い合わせを多数頂いております。

当院では多くの場合、以下のような提案を行います。
ご参考までに公開いたします。

個人用のバーを自宅に導入する

本格的にバレエを踊っている方は
これを機に自宅に個人用のバーを導入することをお勧めします。

据え置き型のものから、壁に取り付けられる簡易版まで
様々なタイプのバレエ用のバーが販売されていますが
スペースに余裕があれば独立した
据え置き型のものを推奨します。

騒音や足音の問題を気にされる方もいますが
丁寧なバーレッスンは本来そんなに音がしません。
スペース自体も実はそんなにとりません。

勢いでポンと買えるほどは安くはありませんが
値段も決して高いものではありません。

結局のところ
「使わなかったらどうしよう……」
という不安だけしか無いのです。

今の情勢では、バレエの練習をしようとしたら
使わざるを得ませんのでご安心ください。

バーを導入して後悔するバレリーナは居ないと思います。
これをきっかけにぜひ自宅に
バーを置いてみてはどうでしょうか。

ストレッチと筋力トレーニングは強度と頻度を保つ

レッスンがなくても、むしろレッスンが無い時こそ
ストレッチと筋力トレーニングの強度と頻度は
高く保つようにしてください。

レッスンがあればストレッチと筋力トレーニングの
ボリュームを補ってくれます。
普段は、毎日のようにレッスンをするバレリーナが多く

得てしてオーバートレーニングになる傾向が強いので
あまりこのようなことを伝えませんでした。
現在の状況ですと、一気に運動量が減って

身体パフォーマンスが低下している方が多いと思いますので
強度と頻度が高くなるように意識してください。
目安は、ストレッチならばなるべく毎日
筋力トレーニングならば週3,4日程度です。

トゥ・シューズを履き続ける

トゥシューズをこまめに、定期的に履くことを
強くお勧めしています。

一日のセルフ・レッスンの最後に5分から10分程度で良いので
トゥシューズを履いてバーレッスンをされると
足のコンディションを保ちやすくなります。

人間の体は良くも悪くも慣れてしまうもので
トゥ・シューズを履かない生活に慣れてしまうと
いざ復帰した際に本当に履けなくなります。

しばらく苦痛から解放されていた足は
トゥシューズによって発生する物理的なストレスに
対応することが難しくなります。

これを予防するためにも
短時間のトゥシューズ着装は非常に有意義です。

当院にお見えになるバレリーナの方に
お勧めしている対策は以上です。

バレリーナが家の中でできることは実は沢山あります。
復帰した際に、パフォーマンスを高く保つため

いつも以上にしっかりと実践してみてください。

しかし何よりも大切なのは、
体調管理と感染予防です。

当院でも完全予約制の実施による
他の方との接触機会を最小限化し
定期的な全面換気と院内清浄を行い
一施術ごとに全ての施術用品の消毒を実践しています。

手洗い、うがい、睡眠、食事に気をつけて
自宅レッスンを継続しましょう。