女性に多い変形性股関節症
カテゴリー:運動器症状
お世話になります。
稲城ひらお整体院
院長の津端雄大郎です。
世間では
もう夏休みを取られている方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この時期は各地で
花火大会や盆踊りなどがあり
夏の風物詩を身近に感じることができます。
ここ稲城市平尾でも
8月4日、5日に
四自治体合同で
近隣公園にて盆踊りが開催されました。
私も8月4日は午前中お休みをいただき
盆踊りのテント設営に参加して参りました。

設営にご参加された方のお話ですと
この規模の櫓を立てる盆踊りでは
都内でも有数だそうです。
実際に少し遠方からお見えになっている方や
帰省を兼ねてこの盆踊りに帰ってくる
元稲城市平尾出身者の方も多いと伺いました。
太鼓の音と提灯の明かりはいいものですね。
さて本日は
「女性に多い変形性股関節症」
について投稿します。
股関節に不安がある方は
ぜひご一読ください。
Contents
圧倒的に女性に多い変形性股関節症
変形性股関節症と呼ばれる
股関節の問題は
圧倒的に女性に好発する傾向にあります。
男性の変形性股関節症も
全くいないわけではないのですが
その多くは中高年の女性に発生するものです。
この理由としては
性差による股関節の構造的な違い
ホルモンバランスなどの影響
筋力や骨の強度の問題
など様々な要因が検討されています。
股関節の関節柔軟性は
平均的に男性よりも女性の方が高いです。
柔軟性が高いということは
必ずしも好ましい面だけではなく
時として『構造的不安定』の
一因になったりもします。
ちなみに
この変形性股関節症などのように
好発する性別差がある症状や病気は
珍しいものではありません。
変形性股関節症の主な原因とされる要素

日本整形外科学会では
変形性股関節症の主な原因とされる要素として
先天性の形成不全、思春期の発育不全、
加齢、肥満による重量過多などが
指摘されています。
変形性股関節症は
一気に悪化するものではなく
初期から末期にかけて
じわじわと進行していく傾向にあります。
筋力、可動域、歩容などが
少しずつ悪化していくため
早期の段階で改善させるか
または変形性股関節症の
進行を遅らせて
オペを回避・延期させるための
役割が手技治療業界には求められています。
整形外科でも
初期・中期であれば
保存療法と言って
手術ではなく、減量や運動などで
状態を安定させていく
治療方針をとることが多いです。
病院やドクターの方針にもよりますが
積極的に早期オペをするよりも
生活に特段の差し障りがない限り
保存療法を選択した方が
リスクが少ないという考え方のようです。
思春期の発育障害が後年影響するケース

加齢や肥満による過体重
以外の悪化要素として
先天的な股関節の形成不全や
思春期の発育不全が挙げられています。
変形性股関節症の特徴の一つに
上記のような先天的な股関節の形成不全や
思春期の股関節発育不全があっても
年齢が若いうちは症状が現れない
という傾向があります。
加齢に伴いあるタイミングで
変形性股関節症の症状が現れ、
同病名を診断されることが多いようです。
手技療法業界の立場から申し上げますと
将来的に変形性股関節症の
危険因子をお持ちであるならば
初期症状が出る前段階から
股関節のための
予防的治療を行うべきだと言えます。
股関節の関節内代謝の促進
可動域・筋力の確保
立位でのバランス安定
歩行時の動作指導
など
手技療法が
変形性股関節症に対して
先手を打てるアプローチは
数多くあります。
痛みや可動域に
問題が出始めてからですと
実際の整体アプローチや
ご自分で行なって頂くセルフケアに
ある程度制約が発生することもあります。
とは言え、実際のところ
黄色信号が点灯する前に
積極的にケアしていく方は
あまり多くないのが現状です。
痛みや辛さがなければ人間は動かないものですよね。
現時点で特別痛みや不具合を
自覚されていない方でも
お母様やおば様が
変形性股関節症でお悩みになっていた方など
間近で股関節トラブルの大変さを
見て来られた方は
先手の治療を選択される傾向にあります。
症状の程度により経過は変わる
変形性股関節症の整体においては
現在の症状の程度により
その経過に少し違いがあります。
日常生活への制限などが少ない
軽度の変形性股関節症の場合は
できるアプローチも多く
比較的良い経過をたどる傾向にあります。
手術の可能性が現実に迫ってきた
中度から高度の変形性股関節症の場合は
手技療法的にも多少制約がかかります。
特に大きく可動域が制限されている場合などは
安全に最小限の動きと刺激で
少しずつ治療していく必要があります。
変形性膝関節症(膝のトラブル)でも
同じことが言えるのですが
大きく制限された
関節を解放する時は
とにかく急がば回れの精神を
忘れてはいけないと思います。
無理せず確実に地道な調整が必須

関節の可動域に大きな制限があったり
関節自体が拘縮してきている場合
その不具合を解放するということは
全身のバランスを一変させる
大きな変化を体に起こすということと同義です。
中度から重度の
変形性股関節症の整体治療は
痛みなく動くように
体重がかけられるように
していく方針で間違い無いのですが
治療開始初期は
とにかくソフトに少しずつ
関節の安全性を確保し
他の部位との関連性を確認しながら
無理せず、確実に、地道に調整をして
いく方が安全です。
なまじ動くようになったため
股関節への負荷が
一時的とは言え
増えてしまうこともありますので
症状の進行が強く
愁訴自体も根深いものでしたら
急がば回れで少しずつ進めていき
ある程度の股関節の自由度が
確保できるまでは
スローに治療した方が良いと考えています。
オペ後の調整の重要性
変形性股関節症に対して
保存療法ではなく、
外科的手術を選択された方でも
オペ後の調整を目的に
来院される方が多くいらっしゃいます。
この手術後の整体治療の需要は
とても多くあります。
変形性股関節症の
オペ自体は成功しても
ご本人のご自覚として
不具合や不調が残るケースがあり
補完的に
手技整体療法を選択される方が多いためです。
特に人工関節置換術の場合は
術後の下半身の筋力低下を呈することも多いので
主治医の許可が下りてから
補完的に整体治療を行い
手術により低下してしまった
筋力や局所代謝を
回復させることを試みます。
女性に好発する変形性股関節症は
先天的な股関節形成不全や
思春期の股関節発育不全をバックボーンに
加齢や体重増加、筋力低下などの
様々な要因によって
引き起こされる症状です。
変形性股関節症に
「先手を打てる段階」で
無理のない整体治療をご選択されることを
30代から50代の女性には
とても強くお勧めいたします。
お読みいただきありがとうございました。
御蔭様です。
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