腸脛靭帯炎になりやすいバレリーナの特徴
カテゴリー:運動器症状
お世話になります。
稲城ひらお整体院(バレエ)
院長の津端です。
本日は
「腸脛靭帯炎になりやすいバレリーナの特徴」
を投稿いたします。
開業から2ヶ月、
基本的には概論的なブログを書いていましたが
そろそろ症状や愁訴ごとに
記事をまとめていこうと思います。
しばらくは膝シリーズを予定しています。
脚の外側に痛みや違和感があるバレリーナは
ぜひお読みください。
バレエに多い膝障害

腸脛靭帯炎、鵞足炎、半月板損傷
前十字や側副靭帯などの
膝関節の靭帯損傷や
関節包炎、滑液包炎など
バレエによって引き起こされる
膝周辺の障害は非常に多岐に渡ります。
膝の構造的な考察から、
各症状に通底する膝障害の
概論を書いていくのもいいと思いますが
バレエを踊る上での
膝のお悩みは非常に多いので
部位ごとに少しシリーズ化して
一つ一つの症状について
掘り下げて書いてみたいと思います。
というわけで第一回は
腸脛靭帯炎について書いていきます。
腸脛靭帯炎ってなに?

腸脛靭帯炎とは
腸脛靭帯に
起こる炎症症状のことです。
腸脛靭帯とは、
腸骨から脛骨までを結ぶ
太ももの外側に位置する
大きくて長い靭帯のことです。
東京と横浜を結ぶから東横線であるように
腸骨と脛骨を結ぶから腸脛靭帯と言います。
この靭帯の膝あたりの高さのところに
炎症を起こす症状が腸脛靭帯炎です。
この腸脛靭帯炎は
バレエはバレエでも
バレエではなくバレー
つまりバレーボールプレイヤーなど
ジャンプを多用するスポート選手に
好発するスポーツ障害の一つです。
もちろん、
トゥシューズで飛び回る
バレリーナにもよく起こる
バレエ障害でもあります。
腸脛靭帯炎が起こるメカニズム
腸脛靭帯炎が発生するメカニズムは
同靭帯に対して繰り返し機械的な
ストレスがかかるためだと言われています。
なんどもジャンプ・着地を繰り返して
腸脛靭帯の末梢部付近に
ダメージが蓄積し、炎症を起こして
発生すると考えられています。
整形外科では
安静および『ジャンプ動作の禁止』を
指示されることが大半です。
しかし、
バレエ団を例にあげても
同じメニューでレッスンをしていて
腸脛靭帯炎になる人とならない人に分かれます。
体重や筋肉量、疲労の蓄積など
同一条件で考えることはできませんが
腸脛靭帯炎を発症させる人には
ある程度の『共通点』があります。
腸脛靭帯炎になりやすい人の共通点

腸脛靭帯炎になりやすい人の
共通点をいくつか挙げます。
これが全てというわけではありませんが
この4点のうちのどれか一つは
必ず持ち合わせていると言っても
過言ではないと考えています。
(1)内転筋群に慢性的な筋力低下があること
(2)見た目上、O脚傾向にあること
(3)見た目上、X脚傾向にあること
(4)骨盤が過剰に前傾していること
(2)と(3)の条件は
一見すると矛盾しているように
感じられますね。
一般的に腸脛靭帯炎は
X脚の方に多い傾向に
あると
考えられていますが
目視での分類と機能的な分類では
O脚とX脚は一部区分けが
逆転することがあります。
X脚の場合は腸脛靭帯に
ダイレクトにストレスがかかりやすい
位置関係を取ることになりますし
O脚の場合は
(2)から
(1)の状態へ移行し
結果的に腸脛靭帯に
ストレスがかかる状況になりやすいです。
これらの条件は、要は
腸脛靭帯にテンションがかかりやすい
構造的な条件ということです。
そして、
これらの条件は
比較的バレエを踊っている女性に
みられる身体的条件と一致しています。
こういうと少しばかり
強引かなと思いますが
多くのバレリーナが
腸脛靭帯炎になりやすい
体型をしているとも言えるでしょう。
実際のところ、バレエ障害で
腸脛靭帯炎はかなり多いです。
腸脛靭帯炎の整体は?

諸法によって炎症の緩和を図り
腸脛靭帯にかかるストレスの
除去を並行して行います。
患部に負荷がかかりすぎて
発生する病気と考えられているので
ストレスがかかり続ける
運動習慣を改善させなければ
根本的な回復は相当先になります。
運動習慣の改善と言いましても
バレエを辞めなさい、とか
バレー部を辞めなさい、
というわけにはいきませんので
動作パターンを変えることで
運動によるストレスが
かからないように指導していきます。
この膝へのストレス源の
除去が上手くできますと
腸脛靭帯炎は比較的早期に
かつ完全に収束する傾向にあります。
他のスポーツ障害にも言えることですが
使い方がダメだと長引きます。
バレリーナへの潜在的リスク
さてこの腸脛靭帯炎ですが
バレリーナの場合は
なるべく早めに見つけて
なるべく早めに完治させてください。
バレリーナにとっては重篤な
潜在的リスクを持ちます。
バレリーナじゃなくても
脚を綺麗に見せたい女性には
大きなリスクになります。
理由は
腸脛靭帯炎を放置すると
膝の形が汚くなるから
です。
炎症が慢性化すると
膝が腫れて、最悪骨がボコッと
飛び出たようなフォルムになります。
一度器質的な変形をしてしまうと
完全に元の形にはなかなか戻りません。
なんだか最近膝の外側の方が痛いなぁ…
と感じている人は
一度チェックを受けましょう。
結構な炎症が発生していても
本人は全然気づいて
いなかったということが
ザラにあります。
私たち施術者は
不調や不具合に出くわした時に
炎症がないかを見る癖がありますが
普通の方はそんなに気にしないものです。
腸脛靭帯炎だけでなく
膝の違和感はとにかくお早めに…
次回も【膝シリーズ】を
投稿する予定です。
お読みいただきありがとうございます。
御蔭様です。
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